前十字靭帯損傷は予防できる?

こんにちは。長い長い梅雨が明けてから夏らしい天候が続いています。

皆さん、体調など崩されていないでしょうか?

本日はいつも診察でお世話になっている東京大学付属病院の武冨先生が

Yahoo!の記事で紹介されていましたので、そちらの内容からお伝えできればと思います。

男性よりも女性に多く起こることが知られている前十字靭帯損傷について

そのいくつかの要因についてわかりやすく書かれています。

その中でトレーニングをすることによって前十字靭帯損傷のリスクを減らせることがあります。

1.H/Q比

これは主に大腿四頭筋(ももの前)とハムストリングス(ももの後ろ)の筋力比を表しています。

記事の通りに大腿四頭筋の筋力を1と考えた場合にハムストリングスは、

少なくとも0.6くらいの筋力必要とされています。

この数値が低いと、

前十字靭帯損傷のリスクと同様にハムストリングスの

肉離れのリスクも高まります。

この数値は簡単に測ることはできませんが、

ハムストリングスをしっかり鍛えなければならないことは間違いなさそうです。

ウエイトトレーニングを行う環境があれば

一番のお勧めはルーマニアンデッドリフトになります。

どんな動作かはこちらでご確認ください。

またハムストリングスは2つの関節をまたいだ二関節筋なので

膝の屈曲をともなうウエイトトレーニングも同時に行うと良いでしょう。

一例でブルガリアンスクワットを紹介しましたが、

こちらのメインターゲットは臀部です。

しかしハムストリングスにも効果があります。

その他にもたくさんの良いウエイトトレーニングがありますのが、

まずは何をやっていいかわからないという方は上記種目から始めてみてください。

少し難しい種目ですが・・・。

2.ジャンプ動作

ケガをしやすい女性の体の使い方の特徴として、ジャンプの着地で膝が内側に入ってしまったり、上体が立ち、重心が膝から離れたところにきてしまったりすることが記事に書かれています。

これは実際の選手をみていると本当にその通りです。

身体的特徴(骨盤が広いなど)の影響や筋力の影響からだと思われますが、

女性だからしょうがないとあきらめてしまうのではなく、

なるべく関節(ここでは膝の前面)に負荷がかからないようにトレーニングを行っていくことが大切です。

以前こちらでも紹介しましたが、高く飛ぶ(パワー向上の)ためのトレーニングは

まずケガをしないために、着地姿勢を覚えてから開始すべきです。

そしてこれを行うことで

ケガのリスクを減らすトレーニングにもなっています。

全てのケガを防ぐことは不可能です。

いくらトレーニングをしていてもケガをしてしまうことはあります。

ただ防げたであろうケガがたくさんあることも事実です。

「ケガをしたから今がある」

というセリフをアスリートから耳にすることがありますが、

一見、美しいように聞こえるかもしれません。

しかし、ケガをしないほうがいいに決まっています。

武冨先生も記事内で

「けがをすると、大事な試合に出られなくなったり、最悪、競技から引退せざるを得なくなったりする選手もいる。もちろん治療とリハビリで、以前と同じかそれ以上の状態で復帰できる選手もいるが、けがをしないことが何より大切。けがは減らせるチャンスがある」

増える女性アスリートの膝前十字靱帯損傷 リスクの男女差知り、予防を意識したトレーニングを

競技ができる期間はそう長くありません。

少しでも長く、健康的に競技を続けるために

ウエイトトレーニングやパワートレーニングも

ぜひ行ってください。

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


PAGE TOP