筋トレは身体にどんな効果が?

こんにちは。コンディショニングセンターの齋藤です。

緊急事態制限が延長され、当施設も閉鎖を続けております。

ただこんな時期だからこそできることもあると気持ちを切り替えて、

今できることを行っています。

さて今日は、おうち時間で読んだ論文の紹介をさせていただきたいと思います。

コンディショニングセンターでは筋トレクラブを開催しています。

その中でなるべく重い重量にチャレンジすることを勧めています。

高重量を勧める理由の一つがこちらに書かれています。

紹介論文

マスターズ・ウエイトリフティング選手の骨密度, 筋力, 筋断面積から見た高強度レジスタンストレーニングの影響

https://waseda.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=21887&item_no=1&page_id=13&block_id=21

※論文のPDFが無料でダウンロードできます。

1.対象

トレーニング習慣のあるマスターズ・ウエイトリフティング選手9名(WL群)、対象群6名(C群)。

2.測定項目

身体組成…体重、体脂肪率

骨密度…踵骨、腰椎L2~L4

下肢筋力…股関節の等尺性伸展・屈曲筋力、等速性膝関節伸展・屈曲筋力

大腿部(太もも)の筋の筋断面積

WL群は上記に加え

競技、トレーニング動作のスクワットとスナッチを模した動作のパワー値

3.結果

※一部抜粋

・踵の骨密度は有意差なし。

・腰椎の骨密度はWL群が有意に高い。

・等速性膝関節伸展筋力と等尺性股関節屈曲には

 両群とも有意な関係性は見られなかった。

・等尺性股関節伸展と等速性膝関節屈曲には

 WL群のみ有意な相関関係がみとめられた。

4.考察

今回紹介した論文はマスターズウエイトリフティング競技者とウォーキングやスイミングを週1回でも行っている人を比較した研究でした。

WL競技者の方が、腰椎の骨密度が高いということは、

高齢になるにつれてリスクが上がるといわれている腰椎圧迫骨折のリスクを減らすことが出来る可能性もあります。

しかし、クリーンやスナッチといった種目を行うので指導者に教わらなければ危険なトレーニングです。

十分な筋力がなければせっかくのトレーニングもケガにつながってしまいます。

通常のウエイトトレーニングも骨密度を高くするといわれているので

その過程で骨密度が高くなった可能性もあります。

この論文からはその可能性があるかどうかさえ分かりませんが、

ウエイトリフティングの競技参加ができるまでトレーニングすれば腰椎の骨密度が高くなる可能性がありますので、健康のためにもまずは通常のウエイトトレーニングを行ってみてください。

ちなみにコンディショニングセンターでも一般の方向けのウエイトトレーニング教室を行っていますので興味がある方はご検討ください!

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