先日、オンラインで行われた筑波大学の藤井直人先生の
「クーリング」セミナーに参加させていただきました。
その内容を参考にクーリングについてお伝えさせていただきます。
皆さん、クーリングという言葉を聞いたことはあるでしょうか?
クーリングとは「身体を冷やすこと」を意味しています。
暑い時期の運動では、いかに深部体温を上げないか、
上がらないようにするかが重要です。
深部体温とは、身体の内部の温度のことです。
これは簡単には測ることが出来ないのですが、通常おでこや脇で測定する体温よりも高いことが知られています。
運動中はこの深部体温が高くなりすぎると
パフォーマンスが低下してしまいます。
高体温が起こりうる環境は
高温、高湿、冷房がないなどいくつも上げられます。
その暑熱環境への対策の一つとしてクーリングがあります。
運動前のクーリングの手段としては
冷水浴、アイススラリー、アイスベストといったものが深部体温を下げる効果があるそうです。
冷水浴は、5-25℃ほどの水温で5~60分くらい浸ると良いそうです。
体脂肪や筋肉量などの個人的要因も大きく影響されると思いますので、
なかなか何度で何分がいいという風には断言できないと思いますが、
興味のある方は少しずつ試されて自分に合ったものを見つけることが良いと思います。
ただし、足を冷やしてしまうとその後のパフォーマンスを低下する恐れもありますので注意が必要です。
続いてアイススラリーは、冷たいものを口から摂取する方法です。
体重1㎏あたり7.5gの量が推奨されているようですが、この量を摂取することは体重の重いアスリートでは難しいかもしれません。
一気にとっておなかを壊してしまったら元も子もないですからね。
少しずつこちらも調整してみて自分に合った量を見つけることができればよいと思います。
当施設、当法人は大塚製薬と何の関係もありませんが、ポカリスエットのアイススラリーが販売されていますのでご紹介しておきます。
https://pocarisweat.jp/products/iceslurry/
食べるものはかき氷でもOKです!
アイスベストはこの3つの中では一番現実的ではないですが、運動中の冷却にも効果が一番高いようです。
私はスポーツの現場でまだ見たことがありませんが、こんなものがあるようです。
購入して試してみようか検討中です・・・。
また、深部体温を下げる効果はないものの運動中に冷たいもので顔を拭いたり、
首を冷やしたりすることは、主観的な暑さを和らげますのでよく行われていると思いますが、こちらも実践してみてください。
ここでご紹介した方法をうまく組み合わせながら年々暑くなっている日本の夏を安全に乗り切りましょう!
国立スポーツ科学センターから
競技者のための暑熱対策ガイドブックというものが無料で公開されていますので
こちらもぜひ、参考にしてみてください!
https://www.jpnsport.go.jp/jiss/Portals/0/jigyou/pdf/shonetsu2.pdf
最近は雨が続いてはいますが、湿度が上がりじめじめと暑くなっています。
ご自身でできる暑さ対策を行い健康に気を付けて運動やスポーツを楽しんでください!
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